本日は北区男女共同参画週間のイベントとして「笹本恒子さんの講演会」を開催しました。
インタビュアーという大役を何とかこなしてほっとしています。

(指にはピンキーリングはめています)
笹本さんが日本で初めての女性報道写真家としてスタートしたのが1940年。第二次世界大戦開戦1年前!そもそもお生まれになったのが大正14年。関東大震災、昨年の東日本大震災と大きな地震を2回も経験されている。2.26事件もリアルタイムで。。
その後、生きていくために写真家を辞めていろいろな仕事を極め、71歳に報道写真家として再稼働!
戦前からの貴重な写真をまじえて、写真の裏にあるエピソードも伺いました。
再稼働されるにあたり年齢は不詳でとおしたとのこと。
それは、日本では特に男性は、年齢で人を判断する。
70歳を超えたものに写真が撮れるのかと判断されて仕事がもらえないことも困るが、
自分自身が年齢を言い訳に甘えたくない!とのこと。
今までの私の考えと全く違ったので、修正しなければと自己反省・・・
そんな笹本さんが自身の年齢を公開するきっかけは、
森光子さんが○○歳ででんぐり返し!という世間の方々の反応をみて
もう年齢をいってもいい社会なんだと思われたことと、
ご自身の96歳という年齢から今公開しておかなければと思ったとのこと。
笹本さんが、明治の女性たちの写真集を出された際に、「明治の男性が気骨がある、というが、女性たちにも気骨のある人たちがいる。自分がこのことを出していかないと埋もれてしまう」と。このことを世に出すことがご自身の使命と思われたそうです。
だから笹本さんの写真は、ただのポートレートではなく、そこにその人の生活や人生を垣間見ることができるような写真なのかもしれません。
笹本さんから「なんでもいいから勉強すること。自分には才能がないということは最初から決めないこと。」とメッセージをいただきました。やりつづけることは何も無駄はないんだとも感じさせてもらいました。あらたな写真集も近々販売し、出版記念写真展も開催するとのこと。ますます精力的な活動をされていて、本当に勇気をもらいました。

↑写真集のチラシ。
写真展は
「恒子の昭和」出版記念写真展 6月26日(火)~7月8日(日)・入場無料 11:00~18:30
会場:ギャラリーコスモス 目黒区下目黒3-1-22 谷本ビル3F 企画/小学館
※男女共同参画センターの地域スタッフとしてボランティア参加をしていて、今回の企画を考え実施でき、そして笹本さんのお宅にもおじゃまさせていただき役得でした!センタースタッフの方の緻密なデータ揃えなど事前の準備をしてもらったことも大変助かりました。協働でやれたことにも大きな意味ありますね!