「芦屋道満大内鑑」(あしやどうまんおおうちかがみ)
竹田出雲作の時代物。全五段のうち、「葛の葉子別れの段」と
「蘭菊の乱れ」の2つ。
【お話し】
本日の話の前の話は、宮中の争いでまけて目の前で
いいなずけが自害したため狂気となった男性が、
そのいいなずけとそっくりの妹に助けられ正気を取り戻し、
神社の傍で偶然狐を助ける。
その後、敵方に囲まれて自害をしようとしたところ
いいなずけの妹(葛の葉姫)に化けた狐が恩返しに助け、介抱し、
葛の葉になり済ましたまま、結婚し子どもまで設ける。
それから今日の話へと・・
6年後、隠れ住んでいる葛の葉に化けた狐と主人公と
二人の間にできた子どものところへ、
本物の葛の葉と両親が探し当てて尋ねに来る。
そこで、狐は身を引いていなくなる。障子に句を残して。
その句には狐の居場所も記されている。
狐が去った後に追手が来るが、主人公は神通力ができたのか
敵を打ちのめし、本物の葛の葉と子どもをつれて狐を訪ねに行く。
次の幕では、
狐が後ろ髪を引かれて森へ帰っていく様子。
道行ですね。ここが素晴らしかった。人形の動きと
浄瑠璃、三味線とぴったりとあう。
また文楽人形は三人で一体を動かすが、
右と頭を使う主遣いと、左を使う左使いの息もぴったり。
桐竹勘十郎さんの動きは、人形を生きているかのように見せる。
文楽の筋は、どうしても長くなてしまう。
「嫗山姥」(こもちやまんば)これも不思議な話ですが、
人形の所作であちこちで笑わせます。

国立劇場は、最高裁判所の隣で、いつも警備隊の方があちこちいます。
以前は最高裁判所のところまでいかなければなりませんでしたが、
今は、森ビルが建ったおかげでショートカットできました。

ちょっと素敵な感じ。そしてベンチには禁煙マークが!