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つれづれかんげき日記
「お召し列車」ほか
「お召し列車」燐光群を観てきました。主演:渡辺美佐子
ハンセン氏病患者の皆さんへ国が行ってきたことなど
事実に基づいたお話しを柱となるストーリーは、現在のオリンピックへ向けての風刺も込めた創作かな?

「お召し列車」というものが、天皇が避暑地へ行かれる時の電車のことかしらと思っていたので、
全国各地から、岡山の収容施設への電車とは初めて知りました。
「われわれはナチスとは違う。患者を隔離はしたが殺してはいない」
というセリフがあり、またそのセリフに応えて「いや、殺している」とある。
そこで行われてきた事の中で、
男性に子どもが生まれないように施術する。また妊娠中の女性に人工妊娠中絶を行い、
中には妊娠8カ月以上での堕胎もあったそう。。。
そしてその胎児を何体もホルマリン漬けにしてあるということもショックでした。
らい病についての法律が平成8年まであったことも驚き。
病気について良く分からない時に、隔離という事をとらざらなければならない理由が
あったのか、ただの差別意識から行われた事なのか、、、
でも、うつらないことや、治療薬があることなどが分かっても
改善されなかった事に唖然とする。
戦争があったことで、治療が受けられない時期があったとも。。

終演後の、作家・演出家・燐光群主宰の坂手さんと
ドリアン助川さん(河瀬直美監督の映画「あん」作者)のトークが良かった。
助川さんがもともとハンセン氏病について作品を書こうと思ったきっかけが
ラジオの深夜放送での中学生達とのやり取りの中で
子ども達が「生きる」ということを或る意味直球で捉えて考えていて
「社会的に役立つことで生きがい、生きる意味」をみいだすと考えていることに
半面はあっているが、それだけじゃないよ、違うんだよと言いたく、ちょうど
ハンセン氏病について世間にニュースと流れていた事などから、
生きる意味の本当を書きたかったと話されていた。
が、すぐには着手できなかったのは、
患者の気持ちを書きたかったが、患者の気持ちは患者にしかわからない
という戸惑いがあったとのこと。
また、単なる興味本位とおもわれないか、
相手を気にし過ぎてかえって失礼なならないかなど
なかなか前に進めなかったが、
「驚くこと」と「差別すること」の違いに気付き、患者でない立場から
書いてもいいのではないかと思い、現在に至る事など
良い話しが聞けてよかったなぁ・・。

この日は演劇鑑賞会の幹事会で10:30から16:30まで会議だったので
かなり疲れていて、実は芝居の前半はうとうとだったの。。
それでも後半に受け取ったメッセージは重い。
帰ってから娘に一気に話しました!
なんか、詳しく芝居の内容を娘に話すのって、ずうっとやっている事だなあと、思いつつ
観てきたものを誰かにすぐに話したい!っていう欲求がある自分に気づいたりして・・
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by joi-satoimo | 2015-12-07 02:47 | 観劇
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