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つれづれかんげき日記
フル・サークル
ものすごく忙しいのに5月も7本観劇済。このあと今週末と来週末で3本観る予定。美術展も2つ観る予定。
記録としてのブログもままならないけれど「フル・サークル」は書かずにはいられない。とっても良かった!
ここのところ別役さんの作品やら他の作品なんやらにもメッセージとして「傍観者」=「加害者」(ちょっと極端だが)というがあるようにおもう。セリフにちょっと折り込んである程度ですが、それでも印象深い。
原作/エーリヒ・マリア・レマルク、潤色/ピーター・ストーン
俳優座公演 出演:斉藤深雪、小山力也、島秀臣、中寛三 ほか
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時代は1945年ナチス・ドイツ崩壊の頃、一人の女性のアパートへゲシュタポに追われた政治犯がやってくる。(7年も強制収容所にいれられていたとのこと)
今は亡き女性の夫を頼って。
女性の夫は反体制活動をしていたためゲシュタポに目をつけられていて、いよいよ危ない時に妻を守るため、妻に「自分を密告して生き延びろ」と指示を出す。それに女性は従った。。
女性の後悔は「男は夢を追う、かっこつける。もうたくさん!女は現実的。女がこの戦争をはじめていたら、ばかばかしくってとっくにやめている」守られる幸せもあったかもしれないが、毎日のように夫に助けを求める電話に苦しめられ本当に辛そう・・。
ゲシュタポにおわれてきた男は、以前ものかきであったこともあり自分達がうけた事実を世間に知らせるまでは死ねないと必死。
女はしぶしぶ男をかくまうが、そこにゲシュタポが・・。うまく言い逃れている男に懐疑的なゲシュタポのリーダーは捕えている別の男を連れてこさせ首実験をするが、その男(年をとった教授)は、知らないという。何とか認めさせようと出した交換条件が「下に行って、拷問を受けてから殺されるか、それとも素直に白状すればすぐ殺す。どっちがいいか」と。素直に殺される方がいいと教授も言ったが、観客もそう思うほど、恐怖な状況。。隙をみて教授は窓の手すりにつかまり飛び降りようとするが、生け捕りしたいゲシュタポリーダーはあれこれいう。ラジオではナチの危機的状況を伝えいてる。
いよいよという時に、部下が飛びかかって捕まえようとする。教授は「なぜもう少し待ってくれない。あいつらの最後を聞きたいのだ」といって、捕まるまえに飛び降りてしまう。その直後にラジオから「ヒトラーの自殺」の報が流れる。。
その教授は男と顔見知りだったが、最後まで裏切らなかった。裏切ったとしても結果は知れているから・・
ここまでの間に、残虐な仕打ちなどがセリフとして語られる。
どれも重く心に響く。。
このあと、ソ連軍がやってきて、女性と男性の愛情と、ゲシュタポリーダーの姑息なやり方など物語として面白い。そして最後は、彼が求める唯一は「自由」だが、ナチがいなくなっても、次の重い石が頭上に来る事になり・・それでも「自分の意思を貫きたい」から「Yesとはいわない」。
自分だったらどうなのか、自信がないですね。
かなり頑固に主義を通し切っている私でも自信ないです。(ベジタリアン歴うん十年であっても)
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by joi-satoimo | 2015-05-22 00:24 | 観劇
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