ブログトップ
つれづれかんげき日記
「巨人伝説」
「巨人伝説」作:阿部公房、演出:眞鍋卓嗣 出演:川口敦子、小笠原良和 ほか。劇団俳優座
@俳優座劇場、六本木 劇団俳優座創立70周年記念公演第5弾
高校生の頃、阿部公房が好きだったので期待して見に行きました。
なかなか難しい問題。いや、本当は男女のエゴ、人間のエゴなどわかりやすい、日常ありそうな事を描いていると思うけれど、でも、登場人物の気持ちをどう解釈したらいいのだろうと迷ってしまった。
舞台は終戦から15年たったとある東北の村。さびれた簡易食堂を営む女主人のもとに昔関係のあった男が姿を現すところから始まる。
実は、二人は女の息子が戦死したら一緒に暮らすはずだったし、男はゆくゆくは息子にその女の不動産を譲ろうと考えている打算的な人間。しかし、戦時中に自分の見栄を守るために息子を見殺す事に。
逆に女の息子は眼が見えなくなったが戻ってきた。
男は、金目当てに、女を誘惑する。息子は、母親にその男か自分かどちらかを選ぶように詰め寄る。
しかし、女は煮え切らない。
そのため、男と息子は暗闇の中、外に出る。どちらか戻ってきた方が母親と暮らすと・・。
母親は腕の立つ息子、そして暗闇では眼が見えない息子が優位だろうと考えていたが、戻ってきたのは男だった。母親は狂乱したかのように泣きながら男を責める。「なぜ殺した」と。
男は「暗闇で崖に落ちた。電車の音で分からなかったのだろう」と。そして女が以前、男が自分の息子を見殺しにした時に「こどもはまたいつでも生えてくる」と言い放った言葉をそっくり女に返す・・。
女は、それでも自分の子どもは違うということらしく、泣いている。。そして男に「これから店も何もかもうまく行く。まかせとけ。」と言われ、女はそれに安心したかのよう。。
う~ん。民衆がもつ「無責任の倫理」を訴えているそうだ。
難しい。ただ、”知らない”ことで強い人達がいるなと子どもの頃思っていました。。
しかし、実感できない。阿部公房の作品は、深い。。
c0226545_2231824.jpg

今回の芝居は俳優座からの招待で観に行かせてもらいました。入場する際に
先日「樫の木坂四姉妹」でお世話になった制作のY氏が
「一番いい席用意しといたよ。がんばっているんでしょ。せめてもの気持ち」っていってくれてビックリ。
私たちの会が苦しい状況で、一生懸命頑張っていることをねぎらってもらうその言葉は素直にうれしかったです。
[PR]
by joi-satoimo | 2014-11-23 22:15 | 観劇
<< フレディ 忙しい・・ >>