ブログトップ
つれづれかんげき日記
12月文楽
12月は文楽教室「寺子屋」と本公演「大塔宮曦鎧」(おおとうのみやあさひのよろい)、「恋娘昔八丈」をみました。
どれも竹本義太夫300回忌記念として上演。大塔は文楽古典演目復活上演準備事業の一環として上演されたそう。「大塔・・」の三段目「六波羅館の段/身替り音頭の段」、ともかく長い演目のうちの途中なので、前後のあらすじを予め、または後で調べておかないと話がわかりづらい。
前段として後醍醐天皇と六波羅探題があらそい、負けて島流しになった天皇の妻に探題が横恋慕。うまくいかなくって逆切れ、それを助長し天皇の子どもの首を切らせるよう仕向けた武士の斉藤。そこから三段目ははじまる。
若宮がころされると若宮とその母を探題より預かっている見張り番夫婦はあわてる。夫は替わりに息子の首を差し出すかと考える。妻は「それほどの義理はなく、なぜ息子をと」いきどおる。
そこへ斉藤がやってくる。見張り番は息子を差し出すがばれてしまう。夫婦も若宮の母も、若宮はまだ幼く、殺されることの意味もわからないので、かわいそうだからちょうど庭で村の子ども達もきて盆踊りをしているから、その中から探して踊っているうちに首をだまし討ちのようにうってくれと頼む。また本物を見つけられないようなら大した目利きでないとあおる。
斉藤は了解して盆踊りの中に入って、見定める。
この間、緊張がはしる。(人形でもその静かな動きゆえに緊張する!)斉藤が刀を振りかざし子どもの首がきりおとされるが、若宮でも見張り番のこどもでもない。誰が?実は斉藤の孫である。斉藤の息子と嫁は無駄死にをした。せめてその息子が首を差し出すことにより手柄をたてたことになる。。。孫を手に掛けた事に苦しみ泣く・・って、何なのよと突っ込みを入れたくなるのが文楽。
そこでネットで調べてみると、このやり取りの中で、見張り番の夫は若宮をかばいたいわけではなく、六波羅探題から命じられて預かっている人質が探題の怒りを買った事は仕事として失敗である。またその原因を作った斉藤になんとかひとあわくわせたいという思いでのことだった。。
斉藤は最後は六波羅探題のいさぎ悪さにかっとなって探題を殺し、自らも自害する。
それらを考えると斉藤って、自分をいかに美しくさせるかってことで、孫を殺す事も演出のひとつということのようだ。
まあ、話の筋のよしあしはともかく、こういう事を美学と思う男性が多かったのだと思うし、それを文楽でみていいなとおもう現代の私がいて(内容はともかく)・・ふーん。。でもね人形の動きと大夫の声、浄瑠璃、太棹三味線の魅力に引き込まれちゃう。。あと、人間と見栄ってどうしてもきれないものってことも描いているしね。。。結構人間の本質に迫っているところがあると思う。
c0226545_21573519.jpg

チラシの写真は昔八丈。こちらも急に話が進んで・・驚きの展開。
[PR]
by joi-satoimo | 2013-12-30 22:06 | 観劇
<< 2014年福袋 劇?激論? >>