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つれづれかんげき日記
「変身」
オペラシアターこんにゃく座「変身」フランツ・カフカ原作、台本+演出/山元清多
カフカの「変身」サラリーマンKがある日虫になっているというお話は、有名で、中学生の時に読んで、印象深い作品。あの作品を舞台にするってどんなふうにするの?って最初は疑心、そして興味津津。
ピアノ・バイオリン・クラリネット・ファゴットの生演奏で、和製オペラ仕立て。
演奏もすばらしいし、こんにゃく座のみなさんの歌声が素敵。
舞台はシンプル。テーブルとイス、そして金属のドア枠のみで、演出されている。
時代はかなり昔なのに現在?って思うほど今日的なメッセージがある。
家族を背負って生き、上司からは圧力があり、自分の時間なんてないも同然のように一生懸命働いていたKが、ある日虫になる。家族の変貌や、愛情のかけ方のずれなど、思わず主人公に同情的になる。人間って残酷な面がある、でもそれでも前向きに出発する強さもあり、それが自然ってちょっとほっとさせるような演出であった。
主役を演じた大石さん、体が弱って萎えていく様子、リンゴが体にめり込んだつらさなどリアルだった~!(からだと心にささったみたい)妹との愛情のずれもだんだんと生じてきて、だんだんKが怖く感じられ、不思議。
妹役の青木さんの声が鈴がなるような響きでうっとり。
音楽とことばの中に包み込まれた時間だった・・・
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by joi-satoimo | 2011-05-01 23:00 | 観劇
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