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つれづれかんげき日記
イノセントピープル
「イノセントピープル」作・畑澤聖悟 演出・黒岩亮 劇団昴ザ・サード・ステージ
於 シアターグリーン 2時間休憩なし
出演:遠藤純一、平林弘太朗、山中誠也、石田博英、要田禎子、矢島祐果 他
広島に原爆を落とした側、つまりアメリカの研究所で原爆作りにかかわっていた人達側から描いている。
場面は8場あり、終戦後18年経った日から物語ははじまる。そのあと、過去と現在が行ったり来たりの場面展開。現在の場面展開後に、そこへいたるわけをすぐ後場面で過去のシーンで語る形。
過去は終戦直前の6月と7月。それと現在にも、途中、年が一年だけ戻る。
後半は現在の中で、過去を語る形。
こう書くとややこしいようだが、舞台を見ている上ではすんなりとはいる。暗転のときに年がアナウンスされることも役だっているのかもしれない。

原爆、開発した人たちは、その後、どううけとめているのか。また多くのアメリカ人はどうなのか?  ということもそうだが、立場が変われば、同じような反応をしてしまうのが人間。
また一度開発してしまった兵器は、自国民も傷つけることをよしとしてしまう。
「正義のために」「探究心のため」???まず起こりうる結果を自分や家族の身に起きることとして想像できないことが悲劇の始まりなのか・・
ラストに主人公が広島の人に「すまない」という気持ちがないのかと言い寄られて、無言でいるときに、ベトナム戦争で車いすでの生活となってしまった息子が「自分も戦争で人を殺したことを悔んでいる、自分は体が傷ついたからまだ癒されるが、父はそうではない。許してください。」というシーンがある。10万人もの人を殺してしまった兵器を作った自分を自覚することは耐えられない苦痛だから、あえて考えないようにしているということなのかもしれない。。
戦争は破壊以外の何ものでもない。。。かかわったすべての人に苦しみが残るということ。
そして現在も続いている、いろいろと考えさせられる作品だった。

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by joi-satoimo | 2010-08-27 00:14 | 観劇
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