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つれづれかんげき日記
井上ひさしさんお別れの会
7月1日、「井上ひさしさんお別れの会」(場所:東京会館)へ行って来た。
17:30~19:00までで、受け付けが4:30からとなっていたので、ちょっと早めに行った。おかげですいていた。(そのあと始まってからはものすごい人で知り合いを見つけるのも難しいほど。1200名の出席とか)EVおりて会場の入り口の隅には、たくさんのカメラマンがまるで壁のよう!もちろん有名人をまちかまえているのだが、その前を通るのはなんだか気恥かしい。
正面には井上さんの本が並べられた本棚の上に、遺影の写真とスクリーンが。
スクリーンのバックの模様は原稿用紙。脇に「遅筆堂用箋」と書かれてあった。原稿用紙のスクリーンに、井上さんの言葉や、写真、愛用品など映し出されていく。脇には今年の7月に上演予定の新作の、残念ながら未完のままだが、ポスターだけはできていて、展示されていた。主演は藤原達也さん。だから、代わりに「黙阿弥オペラ」が上演されるんだなあと。
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司会はNHKのアナウンサーの方。弔辞は3人。先輩として尊敬をしていた作家の丸谷さん、つづいて同世代の仲間として作家の大江健三郎さん、最後に演出家の栗山民也さん。
丸谷さんは「日本文学史を3つに分けられる。芸術と私小説とプロレタリア文学。芸術では村上春樹さん、私小説では大江健三郎さん、そしてプロレタリア文学では井上ひさしさん」って言っていた。
大江健三郎さんは、自身と井上さんの、親交の深さが伺えるエピソードを話していた。
スクリーンや司会、おつれあいの言葉から、井上さんの素敵な言葉がたくさん紹介されて、また最後には、ピアノ演奏や、井上芳雄さんが、井上ひさしさん最後の作品「組曲虐殺」の劇中歌を歌った。
参加者は、著名人芸能人はもとより、演劇創造団体や舞台役者さん、制作の方、そして全国の演劇鑑賞会の方たちも来ていた。
井上さんのことば:
第7回読売演劇大賞芸術栄誉賞受賞の際のコメントの一部から
「舞台は一人では作れません。この賞はこれまでご一緒いただいたすばらしいキャスト、すぐれたスタッフ、そして豊かな感受性をお持ちのお客様方ーつまり劇場を大切にしておいでのすべての方々に与えられた晴れがましい「栄誉」でもあろうと信じております。」

「この世は涙の谷、あらかじめ苦しみや悲しみは備わっているけれど、笑いは人間が自分自身の手で造りださなければならない」

配布された紙にかかれていた栗山さんの言葉にも共感した。
「劇場に集う観客は、はじめは他人同士です。だけど、いい作品に出合うことで、そこにひとつの共同体が生まれます。・・」これは、地域で演劇を見る活動を行っていて常日頃感じていること!
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帰りに、東京駅までぶらぶら歩いて帰った。改めてみると夜の東京は神秘的な感じがした。
井上ひさしさんは、本当にすごかった。もっといろいろな作品を書いてほしかった。とあれこれ一人考えにふけりながら歩いて帰った。
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by joi-satoimo | 2010-07-03 01:42 | 観劇
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