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つれづれかんげき日記
渋谷・コークン歌舞伎
コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」 串田和美 演出・美術 出演:中村勘三郎、中村橋之助、中村七之助、笹野高史、亀岡亀蔵、坂東彌十郎、中村扇雀、他。そして井之上隆志さんがでていた!以前劇団道学先生や先日の富士見町アパートメントにも出ていてちょっと気になる俳優さん。(昨年の桜姫現代版にもでていたみたい。気付かなかった(-_-;)・・)
話を「佐倉・・」に戻して・・役者名を全部書かないわけにはいかない!って思ったほど、熱演にまいったっていう感じ!
話は実話をもとにしている。主役の勘三郎は、佐倉の名主の一人。きびいしい代官所の年貢の取り立てに、農民は一揆をおこしたいと思うほど、それを止めて平和的に、殿様と話をしようとする勘三郎演じる名主、木内宗吾。ひたすら人を信じ、穏やかな人物。それを「人間はきれいごとですむわけない」と宗吾を疎ましく思い、心を変えさせようと思う男がいたり、政治というのはきれいごとでは済まぬと同様に疎ましく思っている家老とかが、宗吾を苦しめる。宗吾の人柄にひかれて、宗吾を助けようとする人、妻、子どもたちと、胸が熱くなるシーンがいくつもある。
結局、宗吾ははりつけ、妻も、幼い子供も全員殺される。当時は女の子は、殺されないきまりだったが、戸籍の名前を男の子に代えさせてまで全員殺してしまう。宗吾が、長男が、斬首される前に、念仏を唱え始めると、「成仏してはならぬ。恨みをのこせ」っていうシーンは、ドキドキしてしまった。子役の子が上手で、このシーンの前の、宗吾と妻が別れを惜しむシーンのときなど、脇で何もしていないのに、表情が演技していたというか、両親を不安そうに眺めていて、舞台に溶け込んでいた。
いとうせいこうのラップがところどころに入って、歌舞伎とラップ、太鼓がぴったりあう。
ラップで折り重なるようにメッセージを浴びせかけられて、お芝居の中に連れて行かれたような気分。

パンフレットのトップにかいてあることば
「これは誰かがやらねばならぬことなのだ。ならば、わしがやる、それだけのことだ」を読むと舞台での勘三郎の、悲しそうな、誠実な顔が目に浮かぶ・・
徳川の殿様に直訴をしたのだが、当時、身分の低いものが身分の高いものに直訴するのは、たとえ、直訴状が認められたとしても死罪っていうのが、理解できない。憤慨!
ただ物語は単に当時の理不尽な出来事、涙ものっていうだけではなく、現代の政治や人、世界についての皮肉的なメッセージもたっぷりとはいっている。

勘三郎って役になりきっていてやっぱり素晴らしい。七之助が桜姫ほど、目立った役でないのがちょっと残念。
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この人物勘三郎っていうより息子の勘太郎に似ている。親子だねー。
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by joi-satoimo | 2010-06-20 00:22 | 観劇
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