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つれづれかんげき日記
高橋さんの作り方
作/土屋理敬、演出/鐘下辰男、出演/松金よね子・岡本麗・田岡美也子・中村まこと他
劇の始まりは、「悩み相談サイトの素人相談員募集」のチラシをみて集まった3人の女性と1人の男性の面接テストの相談シミュレーションの最中。なんとなく個性的な4人。雇い主が履歴書をみると4人とも住所が一緒。それは4人とも面識はないが、同じネットカフェ難民。
相談員募集は欠員が生じたため、やめた相談員は人気もあったようだが、実は突然自殺していた。
そこへ自殺した相談員の弟が、自殺は仕事のせいだと、雇い主のところへくる。。。
なぜ、彼は自殺したのか?

4人の経歴は、物語でなく実際にどこにでもあるように思えるから余計悲しい。
岡本さんが演じていた主婦は、こどもはいなくて20年も夫の母を介護していたが、実はその間夫は外で子どもまで作っている愛人がいる。
松金さん演じる主婦は、女でひとつでそだてあげた娘夫婦まごと暮らしている。娘から「もっときれいにして」といわれ、人前に出られると恥ずかしいといわれていることに自分の居場所を無くしている。
田岡さんは事業に失敗した女性実業家。

自殺の理由は何か?

物語は結末を語っていはいないが、ラストに、一人ぼっちになった事業に失敗した女性に相談員の雇い主が、電話で「死なないで」とわれて泣き崩れるシーンをみて、もうダメと思ったときに誰かに、気にかけているんだよ、心配だよって言葉で言われることで、自殺する人は減るのではと思った。
実際にはそんなに簡単ではないかもしれないが、それでも、誰かとかかわっているっていうことがあれば、ちがうのではないかなあって・・・重いテーマの劇を、笑わせながら見せてくれるのであっという間の2時間だった。

自殺した相談員の弟が、「自分はひきこもりの兄が大嫌いだった。なのに、亡くなってから、思い出して目の前に顔が浮かんで仕方ない!なぜなんだ!」っていうシーンも、いろいろと考えさせられた。だからこそ、兄が死んだ理由を他人のせいにするのか・・??

現代的な問題がたくさん含まれていた劇だった。そしてネットカフェ難民ってきいたことあったけれど、シャワー完備だけでなく、住所まで貸してあげていたとはびっくり。確かに住所がなければ就職できないしね・・・
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by joi-satoimo | 2010-06-14 00:02 | 観劇
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