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つれづれかんげき日記
五月文楽
東京での文楽は、2月、5月、9月、12月の国立劇場小劇場でやることになっている。
ここ5年くらい、毎回かならず観に行っている。
「人形でしょっ」て思う人や、「難しそう」と思う人もいると思うが、だんだん慣れてくると言葉も理解できてくる。まあ日本語だしね・・
それに、人形の動きに引き込まれて、三人の人間が動かしているのに、人が見えなくなる。
義太夫節と三味線も、じっくりときかせてくれて、ジーンとくる。
独特な世界がある。

また、江戸時代の人たちが娯楽として観ていたというのもあり、当時の人がどういう思いで、みて、ないて、笑って、あるいは権力者たちを冷やかして楽しんでいたか、想像すると面白い。

さて今回の文楽で、特に興味をひかれたのが、連獅子と新版歌祭文。
連獅子は歌舞伎で、親獅子、子獅子(2頭)の三人の役者が、獅子のたてがみを振り回すのを思い出すが、はたして人形はどうするのだろうと興味津津。
なんと、人間が演じるときと同じように、たてがみを何回も振り回す!見事!

新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)は野崎村の段は有名で、江戸糸あやつりでも、歌舞伎でもみたことがあるし、文楽でも何回か見た。ただ今回は久々に「蔵場の段」が公演された。
そのなかで、最後のところで、いやいや嫁ぐ娘に、諭す母親のセリフにびっくり。

自分のおなかを触らせて、腹帯を巻いていることを告白。実は未亡人の母親なのであり得ない妊娠!
驚く娘に母親はさらに「自分は今子供を産むことは世間体があってできない。夫が亡くなって若衆に夢中になってつい子どもができてしまったが、薬を飲んで子どもを堕ろす。今後は気持ちを入れ替えるから、お前も我慢して家のため、お前自身が好きな男のためにこらえてほしい。その代わり、早く飽きられて戻されるよう祈っているから」ってびっくり!それまでは素敵な賢い母親だったけれど、裏を返せば勝手な親。。人形の娘もかなりおどろいていたけど。文楽って、人間臭い。だから面白い。
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by joi-satoimo | 2010-05-31 00:00 | 観劇
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