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つれづれかんげき日記
かたりの椅子
二兎社。作・演出:永井愛。出演:竹下景子、山口馬木也、銀粉蝶、大沢健、内田慈、吉田ウーロン太、松浦佐知子、でんでん、花王おさむ
場所:世田谷パブリックシアター

チラシを読むと:IT用語としての「インテグリティ」、システムの健全性や整合性を意味するが、個人の「インテグリティ」にぴたりと当てはまる日本語がない。辞典によれば、「正直」「誠実」「高潔」だが、しっくりこない。「自分としての一貫性みたいな?」が近いかも。この芝居は、その「インテグリティ」」のない人たちに「ないっぷり」を発揮してもらう。。ということで、芝居を見た後にこの文書を読むと思わずわらってしまうほど、うなずけちゃう。社会的な問題を、笑わせながら、テンポよく見せてくれて、永井さんの作品は毎回楽しみ。

芝居の設定は、とある行政の、まちづくり・文化の部署。市民主体のまちおこしを行うことにして、市民公募もいれてのイベント企画を行う。実行委員長は市民でもあり、芸術家の男性。
その男性が提案した「かたりの椅子プロジェクト」。アーティスト公募デザインの椅子をまちのあちらこちらに設置して、そこで人々がかたりあってもらう。
委員は皆賛成だが、行政の担当部署トップの女性が、実は反対。反対の理由が、はっきりとはいわないが、観ているほうからは、プライドの問題?
理由はどうであれ、市民企画をつぶすそのテクニックは、はっきりとは言わない圧力など、みていてなんだか、どこかで見た風景に似ていて笑えた。

まちのひとたちも、結局は自分のちいさなプライドと利益を優先させてしまい、裏切っていく様子など、残念な気持ちになる。主人公のイベントプロデューサーの女性は間に挟まれて四苦八苦。
最後には、自身も、裏切りはになるかも・・??
救いは、主人公の芸術家が、「たたかわない戦法」で自分の真実を通そうとするところ。
でもその純粋な思いが生かされるかどうかわからない、というところに、日本の市民活動はまだまだかなって、考えてしまう。
がんばろう!

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by joi-satoimo | 2010-04-27 00:43 | 観劇
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